生地と乾燥

読むことは人を豊かにし、話し合うことは人を機敏にし、書くことは人を確かにする。

20130317読書記録 -私本太平記(三)みなかみ帖

 

青空文庫で読了。

革命前夜。鎌倉幕府を討とうとする大きなうねりの勃興期。うねりに連なる者、うねりを起こそうとして、そのうねりを大きくするものの倒れる者、様々な要素として登場人物が現れる。

日野俊基朝臣の情熱と妻への想いに感動を覚える。ついに登場した楠木正成の、深謀遠慮ぶりは、これまでに持っていた楠木正成像に深みを与えた。

なお足利高氏の登場場面は少なく、まだまだ角を隠している。