2013-04-05 20130405読書記録 -私本太平記 帝獄帖 読書記録 私本太平記(四) 帝獄帖 (吉川英治歴史時代文庫)作者: 吉川英治出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/09/28メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 後醍醐天皇が立ち上がり、そして敗れるところ。 これまでは、立場を明確にしてこなかった楠木正成や足利高氏が、やっと力を見せ始める。記号的な歴史認識しかなかったが、それぞれの人間が浮かび上がってくる。 当時の考え方として理解するには、まだ複数の書籍を読む必要があるとは思うが、ここで描かれている倫理観は、今とは大きく違って興味深い。主従という秩序は、命をかけて守るべきものと位置づけられている。