20130303読書記録 -古事記
- 作者: 梅原猛
- 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
- 発売日: 2012/07/10
- メディア: 文庫
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初めてキンドルで読了した。本の価格を中古以外で、下げられるのは電子書籍の強みだと思う。この価格でないと買わなかったと思う。
中身としては、古事記の現代語訳と内容・成立についての解釈。
内容については、当時の価値観として騙し打ちが悪いものと扱われていなかったり、生と死の世界の境界があいまいだったりと興味深かった。また土地の名前の由来も三重や焼津など複数出てきた。
成立については、当時の権力体制の正当性の補強としての位置づけ(天孫降臨や前の皇統の断絶)であったり、編纂に藤原不比等や柿本人麻呂が関与しているのではという推測が披瀝されていたりと面白かった。
読んでみると、価格以上の価値があったと感じる。